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交通事故の民事責任

交通事故の民事責任に関して、以下項目を解説しています。
・人身事故と物損事故の相違
・自賠法と民法の相違

人身事故と物損事故の相違

交通事故の民事責任においては、人身事故と物損事故の場合で、適用される法律及び対象となる自動車保険が、以下の通り異なります。
【人身事故】
適用される法律:自賠法、民法
対象となる自動車保険:自賠責保険、任意保険
【物損事故】
適用される法律:民法
対象となる自動車保険:任意保険

自賠法と民法の相違

自賠法と民法の相違に対して、立証責任各法律の特徴を以下記載します。

立証責任

被害者が加害者に対して損害賠償請求権を有する点については自賠法と民法も同じですが、立証責任がどちらにあるのかが異なります。
【自賠法】加害者が無過失を主張する場合は加害者が立証
【民法】被害者が加害者の過失を立証
備考)
立証責任とは、裁判において裁判官がある事実の有無につき確信を抱けない場合に、その事実を証明できなかった方が不利益を受けることをいいます。

自賠法の特徴

人身事故では自賠法が適用され、自賠責保険の対象となります。
自賠法には、以下の特徴があります。
・”運行供用者”の対人賠償責任
・自賠責保険は被害者に重大な過失がある場合のみ減額
・自賠責保険には支払限度額がある
備考)
詳細については、左記メニュー「自賠法」を参照下さい。

民法の特徴

人身事故では自賠法が適用され、自賠法に定めがない事項は民法が適用されます。また、物損事故では民法のみ適用されます。
交通事故における民法の適用は、以下の特徴があります。
・運転者の対人・対物賠償責任
・任意保険は過失割合に基づき過失相殺
備考)
運転者の対人・対物賠償責任については、左記メニュー「民法」を参照下さい。

 
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